「う〜ん、いいにおいだニャぁ.... おもいきっていっちゃおうかニャぁ」
「...にいちゃん、なにをかんがえこんでんだろ?」
「なんだ、おフロにいれられたのか」「にいちゃん、ビショビショになっちゃったよ」
「はじめてだな。よし、オイラがなめてやろう」「うん。ありがとう、にいちゃん」
「にいちゃん、おフロってつかれるね」
「にいちゃん、『しゃちょういす』ってすっごく寝ごこちいいね」「おまえがオイラの『くるくるいす』とっちゃったから、いまはオイラのばしょだぞ」
「ボク、『くるくるいす』とってないよ」「オイラが『くるくるいす』にいると、すぐかじるぢゃないか、ハナは」
「ボク、にいちゃんと寝てると気もちいいんだ」「ホントか?」
「う〜ん、ねむいよ。むにゃむにゃ...」
「...いつもこう、すなおだといいんだけどニャぁ」
『にいちゃん、ゴハンをはんぶんもわけてくれるの? にいちゃんはたべなくてだいじょうぶ? やさしいにいちゃんボク大好き! むにゃむにゃ...』
「ねながらぶつぶついってるけど、オイラのゴハンをよこどりしてまんぷくになったユメでもみているかんじだニャぁ」
「あれ? ゴハンがない」
オイラはハナにやさしすぎるかニャぁ。でもハナはオイラとあそびたくて、かまってくるんだろうし...
ネコといっしょにくらすのはむずかしいニャぁ...
「ん、なんかむずむずする...」
「ぅー、ふに、ふに」
「ん〜〜」
「ふぁ〜あ〜ぁ」
「おかあさん、どっかいくの?」
「いつもるすばんしてるだろ、ハナ」「だって、どっかいっちゃうよ」
「しょうがないな、ハナは....」
ボクはあったかいところがとっても好き。だってすごくきもちいいから、ねむくなってしかたがないんだ。あぁ、もうおきてらんない。
にいちゃんのそばがいい。
オイラがこのうちにきたときは、ネコはいなかった。でも、すぐわかったんだ。ネコはいたんだって。
つめとぎのあともあったし、といれもきれいになってたし、おとうさんやおかあさんの着ているものにも、いえぜんぶから、ぜったいにかわいがってもらったっていう『におい』がしたんだよ。
それをオイラはわかってたから、あっというまに居ごこちがよくなって、くーくーねちゃったんだ。
ハナはさいしょ、オイラにびくびくしてたけど、たぶんおんなじ『におい』がわかったんだ。
「にいちゃん、おスモウやろうよ」「おまえ、しつこいんだもん」
「せーの、はじめ!」
「どうだ、まいったか? ハナ」
「にいちゃん、まいった?」
「....まいった」
「ほんきだしてよ、にいちゃん」
「.........」
茶トラ1・サバトラ2がおりなす Hungry Tiger な日々. 番外編 Parent's Room, 姉妹サイトBistro Tunesもどうぞ.
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