Cat's-paw

ある雪の夜

夜になっていちだんと冷えてきた

「やけにさむいな」

にゅっ

『うっ』

『いつからそこにおってええちゅうたんや』

『お、おれの勝手だろう』

『そこはワシのばしょやったんやで　ええかげんにせえや』

『だ、だれもいないときはいいだろう』

『アカン　どかんかい、コラ』

『い、イヤだ』

「はっ　・・・・ゆめか」

弱気なパトロール

たまには外の空気をと窓を開けたが、ちょっとビクビクしすぎだなあ

大寒なり

さむいから、うごきたくないね

 

おなかいっぱいだし

もりもり

あれ、ハナの器だ　自分のどうしたの？

「う〜ん　くいたらん」

一着で食べ終わってる

ぼ、ぼぎがまだ食べてる

寒さで食欲よみがえる？

「知らんがな」

すき？きらい？

やはりネコそれぞれだった

 

久々に Bistro Tunes 更新しました

お手入れ

またやるの？

「ああ、やってくれ」

目の下で円を描くようにもみ

「う〜ん」

ちょっと休む

「はあ〜」

今度はホネに沿ってさする

「こ、これがいい」

そんでもって頬のあたりをグルグル

「もっともっと」

はいおしまい

「ねむくなってきた」

ならんだ

タテにそろったサバ

 

 

どうでもいいが、めずらしい

 

 

めずらしくネコにみえるぞ

行列のできるイス

起きている時はやはり人のそばに集まる

「ねえ」

「なんだ」

「そろそろボクがそこに」

「イヤだ」

「ずっと待ってたんだから」

「そうなのか」

「はやいもの勝ちだ」

「うわっ」

「絶対待ってやる」

じかんをつかう

ヒマならいくらでもある

寒中お見舞い申し上げます

なに？