...あれはモモコがこの家に来て5年目の夏、私たちはキミと出会うことになりました
第一の里親さんの家にお邪魔すると、たくさんの兄弟姉妹たちの中で、双子のようなサバが2つ
でもすぐにキミだけがそばに寄ってきたのでキミを家族にすることに決めました
モモコはというと、初めてみるキミに恐がりもせず本当の子どもみたいに迎えてくれましたね
ホッとしたことを想い出します
キミはやりたい放題なのに、モモコは全部わかってるかのようにすべて受け止めてくれました
そうしてすくすくと何の不自由もなく過ごした日々
あの暴れん坊がやってきました
キミは最初の1週間は押し入れに隠れてしまい、私たちはずいぶん心配しました
あの時はほんとうにぼぎを預かったことが間違いだったのでは、と悩みました
夫婦で毎晩のように話し合いました
そんな時でも家族がバラバラになることはありませんでした
モモコのおかげで
すこしずつだけどキミもぼぎを家族の一員として受け止めていってくれましたね
キミは沖縄育ちのおかあさんや静岡にいたおとうさんのとても優秀な血筋を譲り受けて、他のネコたちがうらやむくらいの身体能力にも恵まれました
映画予告編
そうした日々が過ぎていき、とうとうあの年がやってきました
モモコが鼻血をだして半年、どんどん衰弱していく姿をみてキミはどうしていいかわからなくなったんでしょう
最後の2週間はずっと距離をおいていましたね
モモコが亡くなってからしばらくすると、キミは一日中、夜中も鳴いていたものです
でもどうにもできないことです
もう夢の中でしか会うことはできないから
あの時から4年、今は当たり前のように暮らしています
それでもモモコのことは忘れていないでしょう
このところ少し食べ方にムラが出てきました
ちょっと心配しています
でもまだまだ11歳、元気なキミをずっと見せてほしい
そして、誕生日おめでとう、ハナ
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