春らんまん
「さむくないなぁ」
「そとはもっとあったかそうだなぁ」
「でっかいカラスがいる」
にいちゃんは
「春やなぁ」
「この時期のひるねがイチバンええな」
「って いつのまにか、おるし」
「なんや このシッポは」
「おまえなぁ」
「なんで、いつもこうなるねん」
「ちょっと寝づらいな」
「よいしょっと」
「もうちょっと、ひくくなって」
「このほうがゴツゴツしてなくていいや」
「い、いきがでけん...」
ぐーぐー
「う〜〜 っと」
「まいにち、しんどすぎる このジカン」
「ふぁ〜〜〜 なんでこうなるんや〜」
とうとうトウキョウにも雪が...
「まっしろになってる」
「つめたそう」
「にいちゃん、見えないよ」
「マドしめてもらいー カゼひくとアカンで」
「なんやハナ こっちでも見とるんかいな」
「だってフシギなんだもん」
「アメがふるのといっしょや さむい時はユキがふる」
「ふ〜ん」
「あっ トリがいる」
「トリはさむくないのかなぁ」
じー
「そとに行きたいなぁ」
にいちゃんがタワーでくつろいでいる
「...」
「何してあそぼうかなぁ」
「よし、きめた」
「にいちゃん、どいて」
「いてて、何すんねん」
「ガブッ」
「わ、わかった おりるがな」
「ちあんがワルすぎるな、このウチは」
新年早々、日課のオニごっこで走りまわったところで...
「おまえ、なにしとんねん」
「わーいミズだ ミズだ」
「ミズだいすき」
「おー 目がさめる」
「つめたくないんだよ、ボクはオトナだから」
「底ぬけに、けったいなヤッちゃ」
とつぜん出てきて
「あれ、なにするんだっけ」
「たしか...」
「おもいだせない」
「オシッコやろ... 朝、ぎょうさん水飲んどったさかい」
ふだんはのんびりしているモモコだが、こと食べることについては...
「ゴハンにならんかなぁ」
「はよ喰わしてんか、ホンマに」
「イライラしてきよった」
「おまえもハラへった云わんかい」
「云ってるよ」
「メシメシ」
「にいちゃん、だいじょうぶ?」
いよいよ冬とうらい
「にいちゃん、もうあったかくなんないのかな」
「ならん フユはさむいってこっちゃ」
「にいちゃん、どうしたの? ヘンないいかたして」
「どうもせんがな いつもとイッショや それよりな、さっき昼寝から目ェさましたとき、エラい勢いつけてノビしとったら背中いわしてもうた そやさかいクビがよう回らん」
「なに云ってるかぜんぜんわかんない」
「どうしちゃったんだろう」
「おまえもノビするまえに思い出してや 気ィつけなあかんで」
秋も深まり...
ん〜 さむい
じぶんだけではムリだ
ハナはたいおんが高い
こういうときはありがたい
ちと重いけど...
ところが、すぐ調子にのる
「にいちゃんのホッペかじりたい」
「にいちゃん、かじらせてよ」
「ヤだ」
「にいちゃん」
「もう、あっちいけ」
「寝づらいとおもったら」
「息がくるしい」
「ダメだ、こりゃ」
「だれか、ハナを呼んでくれ」
「おっ」
「おかあさんが呼んでる」
「にいちゃん、ボク行かなくちゃ」
「うん」
「たすかった」
茶トラ1・サバトラ2がおりなす Hungry Tiger な日々. 番外編 Parent's Room, 姉妹サイトBistro Tunesもどうぞ.
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