やくそくどおり、にいちゃんのゴハンをわけてもらい...
「ありがとう、にいちゃん」
「...(おなかすいた)」
「ハナ、まんぷくか?」
「うん」
「つぎのゴハンはオイラにすこしわけてくれ」
「ヤだよ さっきのはちーずのぶんだもん」
「そんニャこといわず、たのむ」
「いまので『おあいこ』だもん」
「にいちゃんがちーずたべちゃったから...」
「わ、わかった もういい」
「さて、なにしてあそぼうかなぁ」
「(あさゴハンまでガマンできるかニャぁ...)」
「にいちゃん、ちーずもらったよね」
「うんニャ、いいがかりだ」
「たべてニャいっ」
「口からち−ずのニオイがする」
「ずるい、なんでもらったの?」
「もらってニャい」
「わかった、言う おまえのぶんもたべた」
「よるゴハン、ボクにわけてよ」
それまできゅうけい
「にいちゃん、ゴハンまだかな」
「さっきたべたくせに...」
「ねぇ あそぼうよぅ」
「ひとりにしてくれ」
「ノリがわるいんだから」
「ほっといてくれ」
「あっち行ってみよ」
「こっちも別におもしろくないな」
「...」
「やっぱりあそんでもらおっと」
「ねぇ 追いかけっこしようよ」
「ひとりで走ってくれ」
スヤスヤ...
「にいちゃん、あそぼ」
「うるさい、ねてるんだ」
「ねぇ」
「あそぼぉよぉ」
「あっちいけ」
「かじるニャっ」
「にいちゃんのケチっ」
「ぺろぺろ」
「う〜〜」
「しつこいヤツだ」
「しつこすぎる...」
「あっ トリがいる」
「おっ ムシがいた」
「なんの音かな」
「明るくなってきた」
「また暗くなった」
「おなかすいたなぁ」
「めまぐるしいヤツだ...」
「ひとりでいた時はゴハンもたくさんもらえたし...」
「好きなところにねてたし...」
「おやつだってひとりじめだったのに」
「にいちゃん、なにブツブツいってるの?」
「ぐあいでもわるいのかな」
ファンヒーターにとうゆを入れていると...
「ボク、あれって見たことがあるけど」
「へやをあっためるヤツだ」
「なんか、クサかったのをおぼえてる」
「オイラはあのニオイが好きだ」
「えー、あんなクサいのに?」
「クサくニャいぞ いいニオイ」
「あっ、なんか入れてるよ」
「あれがいいニオイのもとだ」
「いいニオイかなぁ」
「これこれ これだよ」
「にいちゃん、ヘンだよ」
「おまえがヘンだ」
「ボクがヘンなのかなぁ」
「そうだ」
しょうちゅうのビンを...
「かたいな」
「カプっ、いてっ」
「なんか、ムシャクシャする」
「!?」
「にいちゃん...」
「お、おまえ」
「よせっ」
「やめろっ」
「....」
「ボク、にいちゃんとあそびたい」
「オイラはあそびたくニャいっ」
ふゆのはじまり...
「にいちゃん、さむいね」
「ボク、ねむくなっちゃった」
うとうと
ごろごろ...
「しゅう〜」
「ねたとおもったのに...」
にいちゃんも、ようやくベッドデビュー
うとうと...
「にいちゃん、ボクのべっど、いいでしょ」
「(やっぱりきた...)」
「ボクのためにあったかくしてるんでしょ?」
「....?」
「そのあいだにおそとをみなくちゃ」
「カラスいないかなぁ」
「(?...?)」
茶トラ1・サバトラ2がおりなす Hungry Tiger な日々. 番外編 Parent's Room, 姉妹サイトBistro Tunesもどうぞ.
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