台風6号が暴れ回っている・・・
「ぼぎ坊、おまえタイフーしっとるか」
「・・・」
「くいものか?」
「アホ、ごッツいアメとカゼ吹かすヤツや」
「なんだ、そんな話か」
「おまえにもカンケーあるで」
「なんでだ」
「つまりな、アメとカゼがエラいことんなるねん そしたらソトにいるネコはたいへんや」
「それで?」
「よろこんどるのはネズミや ちりじりんなったネコがおらんすきにウチらの家をかじりだすんや」
「そりゃマズいな」
「そうやろ ほっとくとウチが倒れてしまうらしいで」
「ホントか」
「ウソや〜」
招き猫事件の真相・・・
被告人ハナの供述
「あの時、ボクはここでねてただけだよ あさゴハンでおなかいっぱいになったからねてました」
被告人ぼぎの供述
「おれはダンナを下から見てただけだ」
「ウソだ、上がってきてカジったんだよ ボクを」
重要参考人モモコ
「きぃついた時は、どっちも上で暴れとったで」
「上におったな、おまえも」
「うっ」
「ちぇっ、ただねてただけなのに何でボクまで」
ほかに言いたいことは?
「ねえ、にいちゃん」
「なんや」
「また、毛玉はいてたみたい」
「ぼぎ坊か」
「今朝もシュッシュされてたけど」
「ワカいさかい、キリないんやろ」
「にいちゃんみたいにトマトたべるとヘーキだよって・・・」
「そないなウソを」
「ぼぎ坊にいったんか」
「うん ボクはキライだけどねって」
「そら、アカンで」
「あいつがくえるようになって・・・ワシのぶんがへったらこまる」
「トリがエラいにぎやかやな」
「うん」
「おっ」
「ぼぎ坊、スズメがきとるで」
「どこ」
「あそこや」
「ホントだ」
「ちいさいな」
「すばしっこいで」
「そこまできた」
「にげたぞ」
「あれがスズメや」
「・・・・・」
「おっちゃんの声でにげたんだ」
「アホかおまえは」
「おい、ダンナ」
「なにしてる」
「おれのブツだぞ」
「ちがうよ、みんなのだよ」
「さわるなっ」
「わっ」
「ちぇっ」
「つい、ゆだんした」
いつもほったらかしてるクセに
それを見ていたハナ
「ボクも」
「そないか」
「なんかいいなあ」
「なんだろう、これ」
「ふぅ〜ん」
すこし元気のないおっちゃん
「ぐあいでもわるいのか?」
「なんもあらへん」
「そういや、けさもメシをのこしてたな」
「おれのせいか?」
そうだよ、ちょうしわるいの?
「なんやて」
ゴハン、のこしてたし・・
「フツーにくっとるで」
「おれはとってないよな」
キミはこのところ横取りしなくなったのは確かだ けど困ったな
梅雨の走りで肌寒い
「あったまらしてもろてええか」
「おっちゃん、テをどけてくれ」
「ちとさむかったさかいな」
「ひとりでねてるんだ」
「しゃーないな」
「いっしょにねぇへんなぁ、あいつは」
ホントにひとりがいいのかなあ
キミたち、しゃしんとるよ
「ほうびのくいものはなんだ」
べつにないけど
「ならことわる」
しゃしんとるだけなのに
「そうだろう、ダンナ」
「ボクはいいけど」
「あっさりしすぎだぞ」
「なにするんだよう」
「やるきがあるのか、あんたは」
一方が熱血すぎて、いつもこうした価値観の相違が取っ組み合いの原因のような気がする
今の原発論議を見ていて同じことを思う
「もうやめよう、ボクねむい」
「なんだって?」
「ひるねのじかんだもん」
「ず、ずいぶん急だな」
「ホントにねてる」
「どこまでお坊ちゃんなんだ」
「おれもねるか」
茶トラ1・サバトラ2がおりなす Hungry Tiger な日々. 番外編 Parent's Room, 姉妹サイトBistro Tunesもどうぞ.
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