「にいちゃん、おそとさむいかな?」
「オイラのカンではまださむい」
「あったかくなるとこのマドがいつも開くようにニャるんだ」
「ふ〜ん」
「にいちゃん、なんでそんなことわかるの?」
「こういうさむいのがつづくのは、オイラがここにきてからなんかいもあったからニャ ハナ、さむいのヤか?」
「うん」
「オイラはあついのがヤだ」
「あついってどんなの?」
「ハナがきたころはあつかった そこいらじゅうがあつくて、いるばしょがない」
「あれ? にいちゃん、あそこにだれかいる」
「ホントだ」
「だぁれ?」
「そばに、にいちゃんみたいなのがいる」
「あれはイヌかもしれないニャ」
「にいちゃんがミミをおおきくしたみたい」
「う〜ん、あいつはオイラたちとはちがう」
「いいかハナ、オイラたちはあんなふうにクビをしばられて、ひっぱられたりしニャいだろ」
「うん」
「あいつはよっぽど悪いことをしたんだニャ」
「しかられてるの?」
「まちがいニャい」
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